社長メッセージ

2021年3月期は、かつてない厳しい環境となっています。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた政府の緊急事態宣言を受け、4月、5月はほぼ全店舗を休業し、ネット通販のみの営業を余儀なくされました。ネット通販を中心に4月下旬から継続的にセールを開始して在庫消化に努めたものの、売上高は前年同期の71.4%となり、上半期は上場来初の赤字決算、通期についても赤字となる見通しです。配当についても見合わせざるを得ない状況となり、ご心配をおかけしてしまったことをお詫び申し上げます。

 コロナ禍により、社会は大きく変化しました。密を避ける行動様式から大都市商業施設の回復が遅れ、ネット通販が拡大しています。リモートワークの広がりでビジネス需要のカジュアル化が加速しています。収入不安による消費抑制で、低価格化も進んでいます。これらの変化によって、当社グループのさまざまな課題も浮き彫りになりました。

 一方当社グループには、実店舗で培ったお客様との高い信頼関係、お客様の変化への対応力、高いネット通販売上構成比という強みがあります。これらの強みを活かしていくことで、現在当社が抱える課題を確実に解決できると考え、2020年5月に発表した2023年3月期を最終年度とする中期経営計画について、抜本的な見直しを行いました。コロナ禍を乗り越え、再び成長し続けられる体制作りに向けて、まさに大きく舵を切ったところです。

 市場環境がコロナ禍前に完全に戻るとは想定しづらく、新しい環境への対応にはある程度の時間を要すると考えています。それを踏まえると、当中期経営計画の期間においては、この環境変化に対応できる企業体質に切り替え、事業の継続性を担保する収益性の向上に優先順位を置くべきと判断しました。

 新しい中期経営計画は「危機に打ち勝ち、稼ぐ力を取り戻す」をテーマに、「収益構造を抜本的に見直す」、「稼ぐ力を取り戻す」の2軸で取り組みます。詳細は中期経営計画をご覧ください。

 新型コロナウイルス感染拡大の収束時期は未だ見えず、非常に厳しい市場環境は継続しています。なんとしてもこの危機を乗り越え、再び成長軌道に乗せるための土台作りを進めたいと考えています。当社のゴールは、お客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続けられる企業であることです。引き続き当社がお客様にとってなくてはならない存在でいられるよう、総力を挙げて取り組んでまいります。