アパレル小売市場の概況

日本のアパレル小売市場規模とユナイテッドアローズグループ売上高の推移

近年、日本のアパレル小売市場規模は9兆円強で推移しています。2018年の国内アパレル総小売市場規模は前年比100.1%の9兆2,239億円となり、2年連続の横這い推移となりました。品目別に見ると、婦人服・洋品市場が微減、紳士服・洋品市場が微増、ベビー・子供服・洋品市場が横這いとなりました。
 アパレル市場が伸び悩む中、2019年3月期の当社グループの売上高は、ネット通販の伸長、女性の社会進出やビジネススタイルの多様化に沿った需要の獲得等により、着実な成長を続けていました。しかし、2020年3月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響等により減益となりました。

日本のアパレル小売市場規模とユナイテッドアローズグループ売上高の推移

日本のアパレル小売市場の販売チャネル別売上高の推移

2018年の国内アパレル総小売市場規模を販売チャネル別に見ると、百貨店、量販店が前年割れとなった一方、専門店と通販等その他*1は前年比プラスを維持しました。専門店については、天候不順やクールビズによるカジュアル化、スーツ離れの影響により苦戦を強いられる専門店がある一方で、当社を含むセレクトショップのようなファッション性を訴求し、感度の高いゾーンは堅調に推移しています。

販売チャネル別売上高の推移

*1 通販等その他には、通販(ネット、カタログ、テレビ等)やディスカウントストアが含まれています。

国内EC売上高(物販、衣類・服飾雑貨等*2)の推移

経済産業省の調査によると、2019年の国内物販におけるEC市場規模は10.5兆円、前年比8.0%増、EC売上高構成比は6.7%となっています。うち衣類・服飾雑貨等のEC市場規模は1.9兆円、前年比7.7%増、EC売上高構成比は13.8%となっており、物販全体、衣類・服飾雑貨等の双方とも成長が続くとともに、売上高構成比も高まっています。物販におけるEC市場の内訳を見ると、衣類・服飾雑貨等の構成比は19%と前年に続き最大であり、消費者の関心の高さがうかがえます。また、本カテゴリーのトレンドとして、企業の自社ECサイトやSNSの活用が挙げられています。実店舗とオンラインの連携をより強化するため、自社ECサイトを強化するアパレル企業や、SNSを新規顧客開拓の窓口として積極活用する企業も増えています。

*2 経済産業省の資料で「衣類・服装雑貨等」と表記されているものを、本レポートでは「衣類・服飾雑貨等」としています。

* (株)矢野経済研究所データは「国内アパレル市場」、経済産業省データは「衣類・服装雑貨等」がベースとなっているため、市場規模が異なっています。

国内物販、衣類・服飾雑貨等および当社のEC売上高構成比の推移

国内物販EC市場の各カテゴリー別構成比