当中間会計期間におけるわが国の経済は、景気の力強さの指標でもある企業の設備投資意欲、ならびに採用活動意欲が向上し、政府のデフレ終息宣言を裏付けるように緩やかに回復しており、安定成長を探りながら推移してまいりました。
当社が属する衣料品等小売業界は、天候が順当に推移したことにより安定した購買需要が見込まれたこと、さらには政府主導の「クールビズ」により新たな顧客層の開拓がなされたことなど、比較的明るい話題が持ち上がった時期でありました。
このような状況の下、当社におきましては、様々な内部的な取り組みである構造改革について、引き続き着実・確実に取り組んでまいりました。
具体的には、「スーパーSPA構想」の実現を図るための柔軟な組織編成を進めるため、平成17年4月に商品統括部を新設し、各お取引先様との関係・連携をより強固にするとともに、さらなる原価低減に向けた取り組みを図ってまいりました。
また、商品の質・販売の質はさることながら経営の質の改善、つまり、「売上総利益率の向上」「在庫水準の適正化」「販管費率の低減」を重点テーマとして掲げた各種プロジェクトを発足させ、それぞれ推進してまいりました。
これらの取り組みは、上半期に掲げた目標値をほぼ達成するなど目に見えた成果として表れており、下半期以降に向けてもさらに強力に推進できる体制を構築し、取り組んでまいります。
次に、各業態・各事業の出店面等についての取り組みは、以下のとおりであります。
ユナイテッドアローズ(UA)業態
・ユナイテッドアローズ渋谷公園通り店(東京都渋谷区・6/10)・・・増床
・ユナイテッドアローズ池袋店(東京都豊島区・9/2)・・・改装
・ユナイテッドアローズ横浜店(神奈川県横浜市・9/9)・・・増床
グリーンレーベル リラクシング(GLR)業態
・グリーンレーベルリラクシング名古屋店(愛知県名古屋市・8/27)・・・増床
・グリーンレーベルリラクシング船橋店(千葉県船橋市・9/2)・・・改装
・グリーンレーベルリラクシング岡山店(岡山県岡山市・9/15)・・・新店
スモールビジネスユニット(S.B.U)およびUAラボ(実験店舗)
・ジュエルチェンジズ新宿店(東京都新宿区・5/10)・・・新店
・ダージリンデイズ丸の内本店(東京都千代田区・6/25)・・・新店
・オデット エ オディール新宿店(東京都新宿区・9/2)・・・増床
・オデット エ オディール横浜店(神奈川県横浜市・9/9)・・・新店
・代官山 時しらず(東京都渋谷区・8/21)・・・移転増床
この結果、平成17年9月末日現在の各業態・各事業の店舗数は、UA業態23店舗、UNITED ARROWS
Label Image Store2店舗、GLR業態22店舗、CH業態3店舗、S.B.UおよびUAラボ21店舗となり、合計で71店舗となりました。
また、各業態・各事業等における前年同期比売上高につきましては、UA業態は13,375百万円(前年同期比6.8%増)、GLR業態は4,435百万円(前年同期比21.9%増)、CH業態は1,522百万円(前年同期比28.0%増)、S.B.UおよびUAラボは2,286百万円(前年同期比57.9%増)となりました。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は23,641百万円(前年同期比15.4%増)、経常利益は2,922百万円(前年同期比40.0%増)、中間純利益につきましては1,494百万円(前年同期比26.0%増)となり、売上・各区分利益は、前年実績および期初の計画を上回り、中間会計期間においては最高益を達成することができました。
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末の残高3,827百万円に対して637百万円増加し、4,465百万円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動の結果得られた資金は、1,801百万円(前年同期比162.9%増)となりました。
これは主に、たな卸資産の増加1,662百万円や法人税等の支払額1,367百万円等の支出があったものの、税引前中間純利益2,549百万円、有形固定資産の償却費269百万円、仕入債務の増加2,446百万円等の収入があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における投資活動の結果使用した資金は、673百万円(前年同期比365.9%増)となりました。これは主に、新規出店および改装等に伴う有形固定資産の取得による支出465百万円、長期前払費用の取得による支出137百万円、店舗に係る差入保証金の増加額84百万円等があった一方で、関係会社に対する貸付金の回収による収入75百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における財務活動の結果使用した資金は、489百万円(前年同期比36.6%減)となりました。
これは、長期借入金の返済による支出328百万円、ならびに配当金の支払が241百万円あったこと等によるものであります。
当中間会計期間の販売実績は、次のとおりであります。
商品別 |
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
メンズ |
9,816 |
110.7 |
ウイメンズ |
8,976 |
118.0 |
シルバー&レザー |
1,975 |
125.7 |
雑貨等 |
852 |
113.1 |
その他 |
2,020 |
119.8 |
合計 |
23,641 |
115.4 |
(注)1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 シルバー&レザーとは「CHROME HEARTS」ブランドの銀製装飾品および皮革製ウエアであります。
3 数量については、商品内容が多岐にわたり、その表示が困難なため記載を省略しております。
4 当中間会計期間より、メンズ、ウィメンズ、シルバー&レザー、雑貨等に含まれる売上高を、小売、卸売、通販、フォーマルレンタルとし、その他に含まれる売上高を、アウトレット、催事販売に変更いたしました。なお、前中間会計期間の実績につきましては、遡及算出しております。
区分 |
金額(千円) |
構成比(%) |
前年同期比(%) |
直営店舗 |
|
|
|
ユナイテッドアローズ(UA) |
|
|
|
原宿本店 (注)2 |
1,072,142 |
4.5 |
100.7 |
渋谷 明治通り店 |
296,280 |
1.3 |
102.6 |
渋谷 公園通り店 (平成17年6月増床) |
290,381 |
1.2 |
112.0 |
有楽町店 |
675,283 |
2.9 |
105.5 |
日本橋店 |
220,969 |
0.9 |
96.4 |
新宿店 (注)2 |
1,520,741 |
6.4 |
111.1 |
池袋店 (平成17年9月改装) |
734,148 |
3.1 |
80.0 |
二子玉川店 |
464,465 |
2.0 |
119.2 |
柏店 |
382,381 |
1.6 |
109.3 |
横浜店 (平成17年9月増床) |
993,268 |
4.2 |
83.6 |
立川店 (平成16年9月開店) |
512,364 |
2.2 |
1,205.2 |
神戸元町店 |
367,550 |
1.6 |
99.8 |
心斎橋店 (注)2 |
826,871 |
3.5 |
103.4 |
梅田店 |
727,429 |
3.1 |
102.9 |
京都店 (平成17年3月増床) |
553,519 |
2.3 |
120.0 |
札幌店 |
361,064 |
1.5 |
97.0 |
仙台店 |
450,223 |
1.9 |
105.0 |
新潟店 |
334,960 |
1.4 |
106.8 |
名古屋店 (平成17年3月移転) |
838,080 |
3.5 |
136.2 |
広島店 |
439,110 |
1.9 |
103.1 |
福岡店 (注)2 |
698,736 |
3.0 |
94.7 |
小計 |
12,759,976 |
54.0 |
106.6 |
グリーンレーベル リラクシング(GLR) |
|
|
|
新宿店 |
429,514 |
1.8 |
112.9 |
町田店 |
306,442 |
1.3 |
106.8 |
港北店 |
156,791 |
0.7 |
106.5 |
船橋店 (平成17年9月改装) |
209,035 |
0.9 |
99.6 |
イクスピアリ店 |
195,587 |
0.8 |
95.8 |
横浜店 |
192,441 |
0.8 |
116.3 |
大宮店 |
257,163 |
1.1 |
105.5 |
梅田店 |
168,383 |
0.7 |
102.2 |
京都店 |
49,903 |
0.2 |
49.3 |
丸の内店 |
220,554 |
0.9 |
104.1 |
区分 |
金額(千円) |
構成比(%) |
前年同期比(%) |
グリーンレーベル リラクシング(GLR) |
|
|
|
博多店 |
267,350 |
1.1 |
115.8 |
名古屋店 (平成17年8月増床) |
208,515 |
0.9 |
94.8 |
札幌店 |
214,436 |
0.9 |
101.1 |
小倉店 |
130,505 |
0.6 |
96.7 |
品川店 |
282,978 |
1.2 |
116.7 |
難波店 |
196,128 |
0.8 |
105.0 |
北千住店 |
174,738 |
0.8 |
117.0 |
静岡店 |
118,683 |
0.5 |
114.1 |
仙台店 (平成16年10月開店) |
207,001 |
0.9 |
― |
新宿三越店 (平成16年10月開店) |
170,504 |
0.7 |
― |
熊本店 (平成17年3月開店) |
142,921 |
0.6 |
― |
岡山店 (平成17年9月開店) |
32,764 |
0.1 |
― |
小計 |
4,332,347 |
18.3 |
120.5 |
クロムハーツ(CH) |
|
|
|
CHROME HEARTS TOKYO |
596,401 |
2.5 |
118.8 |
CHROME HEARTS OSAKA |
489,869 |
2.1 |
125.2 |
CHROME HEARTS HARAJUKU |
436,550 |
1.8 |
147.2 |
小計 |
1,522,821 |
6.4 |
128.0 |
S.B.U.およびUAラボ (注)3 |
2,397,640 |
10.1 |
153.1 |
直営店舗計 |
21,012,785 |
88.8 |
114.7 |
販売代行契約締結店舗 |
|
|
|
旭川店 |
103,906 |
0.4 |
102.1 |
大分店 |
136,670 |
0.6 |
107.9 |
販売代行店舗計 |
240,576 |
1.0 |
105.3 |
アウトレット |
2,002,253 |
8.5 |
122.4 |
卸売 |
229,339 |
1.0 |
111.7 |
その他 (注)4 |
156,102 |
0.7 |
165.6 |
合計 |
23,641,057 |
100.0 |
115.4 |
(注)1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 ユナイテッドアローズ原宿本店には、UNITED ARROWS BLUE LABEL STORE原宿店の売上が、ユナイテッドアローズ新宿店には、UNITED ARROWS BLUE LABEL STORE新宿店の売上が、ユナイテッドアローズ心斎橋店には、心斎橋御堂筋店の売上が、ユナイテッドアローズ福岡店には、福岡 アーキペラーゴ店の売上が含まれております。これらはいずれも「別館」として位置付けられる店舗であり、それぞれの当中間会計期間の売上高は次のとおりであります。
UNITED ARROWS BLUE LABEL STORE原宿店 |
220,224千円 |
UNITED ARROWS BLUE LABEL STORE新宿店 |
286,824千円 |
心斎橋 御堂筋店 |
361,015千円 |
福岡 アーキペラーゴ店 |
241,893千円 |
3 S.B.U.およびUAラボ(実験店舗)には、「THE SOVEREIGN HOUSE」、「District UNITED ARROWS」、「Changes UNITED ARROWS」(3店舗)、「ANOTHER EDITION」(7店舗)、「Odette é Odile UNITED ARROWS」(4店舗)、「DRAWER」(2店舗)、「時しらず」(2店舗)、「DARJEELING DAYS」(3店舗)の売上が含まれております。
4 「その他」は、催事販売、通販、フォーマルレンタルによる売上であります。
項目 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
売上高 |
21,012,785 |
114.7 |
|
|
売場面積(平均)(u) |
19,882 |
113.7 |
1u当たり売上高 |
1u当たり期間売上高 |
1,056 |
100.8 |
|
1u当たり月平均売上高 |
176 |
100.8 |
|
従業員数(平均)(人) |
1,155 |
107.4 |
1人当たり売上高 |
1人当たり期間売上高 |
18,179 |
106.8 |
|
1人当たり月平均売上高 |
3,029 |
106.8 |
(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 売場面積、従業員数の計算基準は期中平均によっております。
3 従業員数にはアルバイト(1人1日8時間換算)を含めております。
(当中間会計期間平均従業員の内訳 正社員504名、アルバイト652名)
当中間会計期間の商品仕入実績を商品別に示すと次のとおりであります。
商品別 |
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
メンズ |
5,603 |
112.8 |
ウイメンズ |
5,475 |
114.5 |
シルバー&レザー |
1,061 |
142.1 |
その他 |
481 |
123.6 |
合計 |
12,620 |
116.0 |
(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 「雑貨等」の仕入実績については、金額的重要性が低いため「その他」に含めて表示しております。
当中間会計期間において、当社の事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
特記事項はありません。
特記事項はありません。