スタッフインタビュー

取引先様価値の創造

取引先様は、私たちにとって欠かすことのできないパートナーです。「売っていただく」「買っていただく」「ご協力いただく」という感謝の精神を忘れることなく、取引先様と対等な立場で志を一つにして、ともに伸びていくという姿勢を貫いていきます。

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お取引先様と協力しながら、商品における正しい品質、正しい表示を実現し、お客様価値を創造することで取引先様価値の向上を共に目指したいと考えています。

総務法務部
宮 清香

当社は、お取引先様の協力のもと、商品を調達し、店舗やオンラインストアを通じてお客様にお届けしています。お客様が当社商品を購入いただく理由はさまざまな要素があると思いますが、正しい表示をした正しい品質の商品を提供し、お客様にご満足をいただき、また、同じように商品を調達して、販売することができれば、お取引先様とともに成長をし続けることができると考えています。また、間接部門は、一般的にバックオフィスといわれるように裏方の立ち位置になりがちですが、事業部門やお取引先様と一緒に課題解決をし、事業や会社がより良い方向に向かう、参加型の法務でありたいと思っています。お取引先様ともwin-winの関係を築き、お客様価値を共に創造し、結果としてお取引先様の価値を向上させたいと思っています。

ユナイテッドアローズに入社した経緯を教えてください。

ユナイテッドアローズの店舗は、大学時代によく訪れており、憧れのブランドでした。学生の時にユナイテッドアローズ 有楽町店でピーコートを購入したのですが、「コートの具合はいかがですか?」「お気に召されましたか?」と手書きのハガキをいただき驚きました。古くからの顧客様に対するサービスならわかりますが、たまに訪れる学生にも丁寧な対応をしてくださったのがとても印象的でうれしかったことを覚えています。

大学4年になり、就職氷河期真っただ中に就職活動をしていました。異業種をいくつか受けましたが、面接では本心も語れず、企業や業界への理解も浅く、どう働くのか、何になりたいのかイメージできませんでした。ならば自分の好きなブランドで働きたいとユナイテッドアローズに応募しました。新卒採用をストップしていた時期だったので、一般事務のアルバイトとして大学4年生の3月から働き始めました。
入社当初は財務経理部に配属され、約2年間店舗の売り上げ管理の仕事を担っていました。その頃、当社はブランドが増え、また「ユナイテッドアローズ」と「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」が分割し、出店を加速していた時期でしたが、会社が拡大する中で契約や法律相談に関する案件が増加し、複雑化してきたという背景から、組織として「法務」という機能が初めてできた時期でもありました。法務機能の立ち上げの際に声をかけていただき、3人の立ち上げメンバーの1人としてアシスタントとして総務法務部門へ異動しました。先輩は法学部出身でしたが、私は全くの法律初心者。いきなり契約書審査は難しい面もあるけど、商品が好きなら興味が湧きやすいだろうと、商標権や商品のコピー(形態模倣)問題など知的財産業務をメインで担当することになりました。法律の知識については、業務を通じて先輩方からレクチャーを受けたり、外部のセミナーに参加したり、法律専門書で学び習得していきました。2度の産休・育休を挟んで足掛け14年担当しています。今はロースクール出身者も含め、法務チームは4人体制で運営しています。

法務担当ではどのような仕事を担っているのですか?

私は、引き続き知的財産をメインに担当していますが、そのほか、景品表示法や下請法などに関するチェックや法務相談も担当しています。また、お取引先様との取引の基本となる契約書のレビューも担当しています。知的財産に関する業務では、商品部担当者より、「この商品を展開しても問題ないか」「(他社の商品に対して)当社の知的財産権を侵害するものではないか」といった相談に対応していますが、依頼者へフィードバックして完結するのではなく、ブランドをまたいで共有すべき事案については、社内のイントラネットに掲載して全社で共有し、社内啓蒙ツールとして活用しています。最近は、当社の商標や画像の著作物が意図していないところで使われるケースも増えています。特に、第三者が運営するオンラインストアで当社と関連があるような表記をして、商品が販売されている事案も増えていますが、お客様が誤った商品選択をしてしまわないように、積極的に警告をしていく体制をとっています。また、そのために外部機関に依頼して、問題行為がないか定期的にチェックしていただいたりもしています。さらに、景品表示法については、商品に対する表示や当社のオンラインストアの表現において、お客様に誤った情報を提供しないように、各担当部署と連携してチェック機能を強化したり、勉強会を実施するなど、細かくケアしています。

各事業部並びに間接部門と、さまざまなお取引先様との取組に関してリーガルチェックを含めた確認等をされていますが、特に意識していることは何ですか?

社内から「この案件を進めても良いですか?」と判断を求められることが多いのですが、フィードバッグする際は、単に結論を伝えるだけでなく、その理由をしっかりと説明して理解してもらうことと、その問題や課題をクリアするためにはどうすべきかを伝え、ご自身で考え、判断してもらうことを重視しています。一般的に法務というと他の部門からは「小難しい」「うるさい」という印象を持たれやすい部門かと思いますが、常に相談しやすい部署であることをメンバー全員で意識しています。
また、お取引先様との商談に法務担当者が立ち会うケースは多くはありませんが、交渉においては、お取引先様との関係性や状況、取引の性質を見極めて、事前に担当者との間で当社が譲れるところ、譲れないところの線引きについて打ち合わせして臨んでいます。さらに、事業部のスタッフからでは説明が難しい部分や、微妙な法的なニュアンス、当社としてのスタンスをお伝えするために商談に同行したり、事前にアドバイスをすることで、その後の取引や取り組みが円滑になるように心掛けています。

お取引先様との良好な関係をさらに構築するために、部門間で強化していることは何でしょうか?

残念ながらトラブルが発生してしまった際は、なぜ起きてしまったのかを客観的に把握することを心掛け、商品回収や賞味期限切れ、誤表記事案など、特にお客様にご迷惑がかかってしまう案件に対しては緊急性をもって、直ちに関係者を集めて話し合うようにしています。お取引先様とはその関係性を踏まえつつ、法的な観点や当社の意向などと照らし合わせて解決方法を協議します。基本的に直接対応するのは事業部門のスタッフですが、私たち法務部門がサポートをしながら、当社のみならずお取引先様側でも解決策や再発防止策を考えてもらうようにお願いしています。

知的財産に関しては、当社のオリジナル商品に対して、第三者のデザインに似ているといった指摘を受けることもありますが、客観的に精査して、法的に問題があればもちろん販売中止という判断をすることもあります。しかし、商品の調達、製造に携わるスタッフが誠意とプライドを持ち、時間もコストもかけて製品化したものなので、販売に至る過程や担当者の思いに配慮しながら慎重に判断するよう心がけています。一方で、市場に当社商品を模倣したと思われる商品があった場合には、該当商品の担当部門と情報交換しながら、相手先に販売停止の警告書を送るなど、知的財産の管理や保全に対して厳しい会社だという姿勢を見せていくことも必要だと感じています。

改めてお取引先様にお願いしたいことは?

最近は、法に反してはいなくても、ネット上で問題になったり、風評被害にあうような事案が増えています。ファッションに関連する商品を扱う上では、パロディ商品などユーモアのある商材もありますが、良識をもってモノ作りや仕入れを行うことが必要であると考えています。私たちもチェック体制を強化しますので、共に正しい商品と正しい情報をお客様に提供するよう引き続きご協力いただければ幸いです。

また、「取引先様価値の創造」の一環として「取引先様コンプライアンス相談窓口」 を設置しています。お取引先様とは信頼関係で成り立っていると考えていますが、長いお付き合いの中で、当社従業員が、社会通念を超えるような要求をしてしまう場面が出てくるかもしれません。お取引先様とは対等な立場であり、パートナーと考えていますので、その信用を無くすことのないよう、当社従業員による法令違反、不正、反倫理的行為などに関してお気づきになることがあった場合は、この窓口にご相談いただくようお願いしています。

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