スタッフインタビュー

株主様価値の創造

株主様はユナイテッドアローズグループへの出資者であり会社の所有者です。私たちは企業利益の拡大に向け、お客様価値創造を大前提に、責任をもって会社の経営と企業活動に従事し、会社の現状を適時・適切に株主様にお伝えしていきます。

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IR広報部として会社への理解を深め、アウトプットの質を高めているところです。今後はESGの開示にも注力していきます。

IR広報部部長
三井 俊治

ユナイテッドアローズでは2018年4月からIR部門と広報部門を統合しました。投資家的視点だけでなく、社会的視点を持ち合わせ、会社への理解を深め、職域を広げ、アウトプットのクオリティを高めることで、従業員価値や社会価値、株主価値の向上につなげていきます。また、当社では開示できる情報はトコトン情報開示しています。決算時には説明会のシナリオやQ&Aに加え、動画配信もしています。日ごろからファッション業界独特の用語やビジネスモデルなどもわかりやすく噛み砕いてお伝えし、理解を深めていただくことに注力しています。今後はESGの開示にも力を入れてまいります。

株式公開の直前のタイミングで入社されていますが、ユナイテッドアローズを選んだ経緯と決め手を教えてください。

国内電機メーカーの海外広報と、外資系メーカーの広報を経て、ユナイテッドアローズの広報に応募しました。当時は一消費者としてたまに買い物をしていたぐらいです。ただ、創業メンバーが会社のビジョンを語ったインタビュー記事を雑誌で読み、面白そうな会社だなという印象は持っていました。1999年4月に入社すると、7月に株式公開を控えてるにも関わらず、プレスはあっても広報がないという状態でした。まさに「これから!」という会社で誰もやったことがなかった広報の組織や機能を一から作り上げるのは、やりがいがありましたね。若かったから引き受けられたのかもしれません。その後、ウェブサイトの立ち上げなども経験しながら、広報とIRを主に担当してきました。

IR歴も8年近くなりましたが、面白さややりがい、特に意識している部分は何ですか?

IRは、より経営に近いところで会社全体を見ながら、株主様という外部の、利害関係が明確なステークホルダーとコミュニケーションを取る仕事なので、緊張感をもって仕事ができています。専門性も必要ですごく難しい仕事だと思って身構えていたのですが、日々応対する投資家のみなさんはとても紳士的な方々が多いですし、今では自信をもって当社の現状を説明しています。世界経済や多くの異業種、同業種などの状況をご存じの方々とディスカッションできたり、すごくいい視点で提言をいただけたりするので、日々の投資家面談は自分にとっても勉強になりますし、IRの仕事の面白さだと思います。

私自身は、資本市場とファッション業界をつなぐ翻訳係だと自認しています。この業界は専門用語も多いうえ、セレクトショップという業態で上場しているところは他にはなかったので、外から見ると独特で理解できない部分も多いかもしれません。その理解しにくい部分を、投資家の方々にもわかりやすく説明することを大切にしているのですが、そこを喜んでいただけているのかなと自負しています。

いま、IRで特に意識している取り組みはなんですか?

IRは専門性はもちろん必要ですが、広義の意味で広報の一環なので、2018年にIR部門と広報部門を統合してIR広報部とし、ともに強化しようとしています。昨今、社会から注目の高いESG(環境・社会・ガバナンス)を語る際にも、非財務情報までお伝えして理解いただくことの重要性が高まっていることでIR担当者に広報スキルが必要になってきています。新ブランドのコンセプトやターゲット、ファッショントレンドなど、この業界特有の情報についても、しっかりお話できるようになりたいですね。

逆に広報担当者のスキルアップも図っていきます。メーカーでの広報の仕事はプロダクト(商品)広報が中心でしたが、当社は商品系はプレスが行い、財務情報や企業戦略の説明などはIR部門が担当してきたので、実は広報の範疇が狭いのが現状でした。まずはIRを理解し、数字や背景などを理解できるようにしたうえで、「統合レポート」や株主様向け製作物「束矢通信」をIR担当者と一緒に制作することから始めています。逆に広報が担ってきた社内報の制作にIR担当者も投入していきたいと思っています。こうすることで、会社への理解が深まり、各メンバーの職域が広がり、スキルが上がり、アウトプットのクオリティも高まるはずです。それが売り上げや収益、給料の向上にもつながり、従業員満足や社会価値、株主価値向上などにもつながっていくはずです。

ESGへの興味関心の高まりに対して、具体的にどのような施策をされるのでしょうか?

これまでは一部ガバナンスや女性活用などについてのお問い合わせが中心でしたが、ESGに関してはこれから注目が高まると思っています。ESGのうち、「環境に対して良いことをしています」「社会貢献をしています」といった活動についてはご説明できるのですが、今求められているESGの開示は、環境への影響、CO2の排出量、商品を実際に作っている方々の働く環境への配慮など求められる領域が広く、具体的な調査データなども必要になってきます。コストも時間もかかりますが、ESGは会社の継続のための必須条件としてしっかりと取り組んでいかなければなりません。まずはできるところから開示をし、投資家の方々との議論のテーブルに載せ、ご意見をいただき、気づきを得ながら、レベルを高めていきたいと思っています。一方、SDGsは地球全体のサステナビリティのために必要なものです。私たちのゴールは、経営理念にも掲げた通り、真心と美意識をもってお客様の明日を創り、スタンダードを提供し続けることです。われわれがSDGsを意識してビジネスを継続しながら理念を達成し、お客様に価値を提供することで、株主様価値が高まるのと同時に、社会の課題解決にもつながるというサイクルを具現化したいと思っています。

IRの役割は、直接的な株主様価値の向上ではなく、投資家満足だと考えられているようですね。

はい。IRが株主様価値を向上しているというのは少し誤解があります。株主様価値が高まるのは企業の成長によるもので、これを司るのは経営であり株価と配当です。経営陣が考えた経営戦略に基づいて、全従業員が一丸となって遂行し、利益が出て、成長戦略が描けて初めて株主様価値になります。IRは当社の取り組みと進捗を報告しているだけで、私たちがどんなに頑張って評価をいただいても、業績が悪ければ株主様価値は上がりません。配当も経営者が利益の配分を決めて株主総会に付議して決まるものなので、IRが直接的に関わって判断しているわけではありません。私は、IR活動は投資家満足だと捉えています。私たちの戦略や計画を理解していただいた上で、すでに投資いただいている方や、これから投資しようと考えておられる方の満足度を高めたいと思っています。当社が頑張っている姿を定期的にお伝えし、投資家の方に「なるほど、それなら投資しよう」「これでは投資できないな」という投資の判断材料を、これまで以上に迅速に丁寧に提供していきたいと考えています。

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