アパレル小売市場の概況
アパレル小売市場の概況
日本のアパレル小売市場は、約10兆円を下回る売上規模で推移しています。少子高齢化の進行、個人所得の伸び悩みといった構造的な課題は、衣料品消費への需要減少にも直結し、市場規模は縮小傾向にあります。
2008年9月以降は、世界的な金融不況に伴う景気低迷による消費者の生活防衛意識が高まり、衣料品に対する買い控えや低価格志向の傾向が顕著となりました。客数の減少に加え、ファストファッションブームや価格訴求型専門店の台頭により客単価も下落傾向にあり、市場規模縮小に拍車をかけています。
アパレル小売市場が苦境に直面している中、ユナイテッドアローズグループは毎年着実に新規出店と売上向上のためのさまざまな取り組みを行い、安定的な売上成長を続けています。
日本アパレル小売市場規模とユナイテッドアローズグループ売上高の推移

販売チャネルの多様化
この10年間で販売チャネルも変化し、「百貨店」と「量販店」の売上成長が鈍化する一方、「専門店」と「その他」* のチャネルは比較的堅調に推移しています。
特に通販(「その他」に含む)は、中でもネット通販が顕著に伸長しています。ブロードバンド環境の整備、スマートフォン・携帯電話の発展といったインフラの整備やネット通販専業企業の躍進により、お買い物の利便性や機能性が飛躍的に向上しました。これまで商品を手にとって確認できない、試着できないなどという理由でネット通販を敬遠していたお客様層の取り込みに成功したことなども、マーケット躍進の理由としてあげられます。
市場の規模縮小が続く中、ネット通販マーケットは今後もさらなる成長が期待されています。
* その他には、通販(ネット、カタログ、テレビなど)やディスカウントストアが含まれます。
チャネル別売上成長率の推移

「セレクトショップ」という業態
セレクトショップとは、ブランドのコンセプトに基づくバイヤーの目利きにより、世界中から調達してきた商品をお客様に提供しているお店です。これらの仕入商品にオリジナル企画商品をミックスして展開するセレクト編集型SPA*企業も多く存在します。高付加価値かつオンリーワンの魅力的な商品を、百貨店と専門店の中間に位置する中高価格帯で展開しているため、景気の動向に比較的左右されない業態とも言われています。
当社では、国内外から厳選したデザイナーズブランド商品による集客力と、オリジナル企画商品による高収益性を両立しています。セレクトショップという業態を軸に展開している企業の中で、当社は最大の売上規模を誇り、唯一株式を公開しています。
* SPA (Speciality store retailer of Private label Apparel): 製造から小売まで一貫して自社で行う
ファッション企業。
主要セレクトショップ5社の売上高合計と(株)ユナイテッドアローズの売上シェアの推移

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