スタッフインタビュー

取引先様価値の創造

取引先様は、私たちにとって欠かすことのできないパートナーです。「売っていただく」「買っていただく」「ご協力いただく」という感謝の精神を忘れることなく、取引先様と志を一つにして、ともに伸びていくという姿勢を貫いていきます。

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取引先様の魅力や価値を発掘し、新しいお客様との接点を広げるような 協業に積極的に取り組んでいきます。

BY事業戦略部モンキータイム課ディレクター兼デザイナー
中山晶一郎

「モンキータイム ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」(MT)はトラディショナルマインドにストリート感やモード感などをミックスした日本発のブランドでありセレクトショップです。取引先様の潜在的な魅力の向上や新しいお客様との接点の拡大などの役割を担いつつ、共に新しいカルチャーの発信やお客様満足を追求していきます。新しい取引先様の開拓やコラボレーションなどにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

MTのブランドコンセプトと、差別化のポイントは?

時代を超えて受け継がれるトラディショナルなアイテムをベースに、ストリートの自由な発想とモードなクリエイティブな感覚をミックスした日本らしいブランドを目指しています。当社の商品の出発点には、トラディショナルマインドがあります。一つの商品を作り上げていくうえで、単に流行っているものを生み出すのではなく、広く知られている歴史やしっかりとした背景があるものに、時代のエッセンスを加えながらその時々にフィットするものを送り出しています。とくにMTでは、ストリートの軸と、モードの軸の、2つを持っています。たとえばトラディショナルなMA-1に対して、その時代によって、ストリートに寄せたり、モードなサイズに変えたりするふり幅の中でモノ作りをしています。「ユナイテッドアローズ」や「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」については、幅広いお客様に支持していただく必要がありますが、MTはブランドの個性として、時代対応のふり幅が大きく、それが他のブランドとの差別化のポイントになっています。

取引先様とは、どのようなことを念頭に置いてお取引をされているのでしょうか?

現在はBY事業戦略部モンキータイム課のディレクター兼デザイナーとして、シーズンディレクションの立案や、ビジュアルの監修、出店関連などまで事業全般を手がけています。その中で、全ての取引先様はパートナーであり、謙虚に、買わせていただく、作っていただく、出店させていただく、というスタンスを日頃から忘れないように心掛けています。MTの商品調達については、オリジナルが7割前後で、仕入れが3割前後あり、うち、1割ぐらいがコラボや別注となっています。とくに新しいブランドとコラボレーションする際などには、パートナー先にもメリットが大きくなるような提案ができればと思っています。今でこそさまざまなブランドがコラボアイテムを発売していて、それ自体は目新しいものではありません。けれども、まだコラボレーション例が少ないブランドもありますし、スポーツ畑やアウトドア畑、ワーク系などのブランドとのコラボレーションは、まだまだ希少価値もあります。だからこそ、お互いにお客様を広げる好機になるんです。最近も「トミー ヒルフィガー」や「ティンバーランド」などと協業させていただきましたが、ファッションを手がけているわれわれを通してブランドの新しい魅力を発掘したり、新しいお客様層に情報を発信したりできるきっかけになったと喜んでいただけたことが、自分にとってもやりがいになっています。お客様に買っていただけるかどうか、ということももちろん冷静に見なければならない部分もあるのですが、取引先様にも喜んでいただける価値観を発掘できたということに、うれしさを感じています。スタートしたばかりのブランドとも、MTと組むことで新しいブランドの価値を発信していけたらと思っています。

「トミー ヒルフィガー」や「ティンバーランド」とのコラボレーションが成功した理由や、協業する意義ややりがいは何でしょうか?

「トミー ヒルフィガー」とは2年前に2シーズン協業させていただきました。その頃自分が注目していたのは、90年代に発売された、シグネチャーのモチーフを大きくプリントしたアーカイブでした。当時、黒人のヒップホップアーティストなどが着用していてヒップホップ系の若者たちから支持を得ていた記憶がありました。プレッピーの代表格でしたので、ブランド的にはあまりそこには触れてこなかったようです。でも私は2年ぐらいから、90年代やストリートラグジュアリーなどの盛り上がりを予感し、その当時の「トミー ヒルフィガー」に焦点を当てたものを作りたいと提案させてもらったんです。米国本社にも承諾いただきコラボアイテムをリリースしたところ、若い世代のお客様に人気が出て、かなりご好評いただきました。今ではブランドのラインナップの一つとして展開されているようです。客観的にブランドの良さを顕在化させて、ビジネスチャンスを提供できたことに喜びを感じています。「ティンバーランド」については昨年から協業をしています。「ティンバーランド」にはアイコン的なブーツがあるのですが、それをベースにアパレルコレクションを一緒に作りませんかと提案させていただきました。ブランドとしてアパレルの印象が強くなかったことや、これまで日本のブランドとあまり協業をしてこなかったという背景もありました。そこで、「ティンバーランド」のロゴマークをセンターで少しずらしたモチーフを大々的に使ったり、配色を変えたり、ビックシルエットのパーカなど、カラーもサイズ感も含めて一新したラインアップを提案したところ、すぐにサンプルを作成いただき、特別なコレクションが実現しました。海外のウェブマガジンなどで情報を発信していったところ、日本のお客様以上に、韓国の若いお客様で話題となり、発売当日はオープン前にお並びいただくほどでした。オーセンティックなブランドと協業させていただくことで、まだブランドを知らない若い世代のお客様に知っていただき、昔からご存知のお客様には新鮮に映るような、両方向にアプローチできるような取り組みをこれからも続けていきたいと思っています。

MTのディレクターとデザイナーを兼務されていますが、今、裏原宿系のカルチャーやストリートラグジュアリーなどが注目されています。ブランドにとって追い風なのではないでしょうか?

そうですね。今、90年代がフィーチャーされていますよね。若いお客様にとっては新しいと思いますし、自分たちの世代にとっては一番洋服に対して多感だった時期で、懐かしくもあります。服飾専門学校を卒業後、アルバイトで当社に入社し、「ユナイテッドアローズ」の原点でもある原宿本店の地下1階のメンズドレスフロアで販売員のキャリアをスタートし、2階のウィメンズ担当、そして、MTをベースにしたセレクトショップ「ノンセクト」と、販売員時代の8~9年をずっと原宿で過ごしてきました。裏原宿カルチャーも通ってきましたが、一番の面白さはリミックスするところにあるんです。MTもミックススタイルをずっと提案してきました。自分を含めて、当時若くて多感だった人々が、いま、モノ作りをしたり、ディレクションをしたりしながら、再び、リミックスを楽しんでいる感じがします。それが若い世代のお客様には新鮮だと受け入れられているのでしょう。現在、原宿、新宿、大阪にショップを構えるとともに、「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」や「ユナイテッドアローズ」の40の店舗内にコーナーを展開しています。確かに今は追い風なので、存在感を増し、日本が得意とするミックススタイルを提案していきたいと思っています。

お取引先様の力もあり、ファンが海外にも広がっているようですね。

海外向けのECファッションモール「ファーフェッチ」に出店しているのですが、予想以上にご好評いただいているんです。MTはデビューから20年を経ており、ある程度の年齢の方々には知っていただき、イメージも定着してきていました。それを2年前に原宿店をオープンするタイミングで、リブランディングしてイメージを刷新したんです。そのタイミングから、海外の方々にもMTを知っていただきたいと考え、海外ブランドとのコラボレーションや取り組みを意識的に強化してきました。海外の有名・無名のブランドと協業することで、インスタグラムなどで情報が海外にまで広く発信されるようになっています。結果として「ファーフェッチ」を通じて購入いただいたり、海外から原宿などのお店に来店いただけるようになっています。ちなみに、「ゾゾタウン」でもかなりの反響をいただいています。メンズが中心のブランドですが、ウィメンズのモデルを起用したり、ウィメンズのモデルにはヒールでスタイリングをするなど、新しい着方やコーディネートの評判も上々です。これからも、独自の表現や海外ブランドとの取り組みなどを貫いていきたいですね。

最後に、取引先様へのメッセージをお願いします。

諸先輩方やバイヤーなどからも受け継いでいるスタンスだと思いますが、始めるなら最後まで続ける、という意思を持ってお取組みをスタートさせていただくように覚悟を持っています。時代に応じて規模感などは大なり小なり変わる部分があると思いますが、末永くお付き合いをしていきたいと考えています。そして、当社でMTを手がけるに当たっては、どんなアウトプットの表現でも、根っこにはトラディショナルマインドを持っています。その共通認識をもっていただける取引先様は本当に重要だと思っています。ブランドとして、2020年のオリンピックに関わるようなプロジェクトについて、4~5年前からいろいろと構想をしてきました。東京が舞台となるオリンピック・パラリンピックなどで何かしら面白いことができたらと考えています。新しい価値観やカルチャーの創出に向けて、今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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