スタッフインタビュー

取引先様価値の創造

取引先様は、私たちにとって欠かすことのできないパートナーです。「売っていただく」「買っていただく」「ご協力いただく」という感謝の精神を忘れることなく、取引先様と志を一つにして、ともに伸びていくという姿勢を貫いていきます。

詳細を見る

情報のフィードバックとコミュニケーションでパートナーとのウィンウィンの関係を高め、価格を超えた価値を創出していきます。

商品戦略本部 生産支援部 生産課
石田 浩充

価格以上に価値ある商品を安定的に提供するために、当社ではオリジナル商品の開発を強化してきました。国内産地や中国、さらにはASEANにまで生産地が広がる中で、適時・適価・適量・適品・適所を見極め調達するための努力や工夫を重ねているところです。

生産支援部生産課では、どんなお仕事をされているのですか?

生産支援部には現在生産課と技術課で、構成されています。生産課の生産管理者は各ブランドに在席しており、各ブランドの生産担当者と連携が出来る環境で業務を担っていただいてます。従来、企画から最終納品まですべてを生産担当が見ていましたが、2012年に生産担当者と生産管理者に業務を分け、生産担当者者がMD戦略を生産戦略に落とし込んで原材料を調達したり、工場の選定や依頼の役割を担い、私達生産課はブランド担当と自社輸入担当とで、発注以降お客様にお渡しするまでの品質・コスト・納期の最終管理として各ブランドをバックアップしています。技術課は技術メンバーとグレーディングメンバーに分かれており、技術メンバーは各ブランドのパタンナー教育や、赤坂オフィス3階のアトリエで自らサンプルを縫製し、工場へ出向いて技術指導を行っています。グレーディングメンバーは全ブランドのグレーディング業務を担っていただいております。

商品の品質向上や、安定的な供給などのために取り組んでいる施策は何ですか?

取引先様の工場に対する「QCミーティング」を10年間行ってきました。QCとはクオリティ・コントロールの略です。一番最初に中国の上海で、ニット・カットの工場5社をお呼びして、どうやったら品質が上がるのかを議論しました。ちょうど日本生産から海外生産へとシフトした時期で、不良率も高く、「なんとかしなければ」という思いから始めたものです。初回は12~13人が一つの会議室に集まり、技術だけでなく、工場の整理整頓の話までしました。せっかく集まったので食事に行きましょうと会費を集めて懇親会を開き、交流を深めたことで関係性も良くなりました。 上海での開催は10年目を迎えました。為替の変動や人件費の高騰などもあり、生産地が日本に回帰したり、ASEANにも調達エリアが広がってきました。、日本でも3年開催しています。今年5月からはベトナムでもミーティングを始めました。クオリティ感を高めるための縫製工程の提案など、技術面も含めて会話を深めているところです。そして、地域や工場によって得意な商材も変わりますし、国ごとの経済状況が変わる中でも、柔軟に対応し、調達できるようにしていきます。

不良品の撲滅に対してどのような思いで取り組んできたのでしょうか?

たった1枚の不良品でも、お客様にとっては大切な1枚であり、それが返品されてきたということは重大な問題だという認識が必要です。けれども、メーカーや商社など直接の取引先様にはきちんとフィードバックしても、実際にモノを作っている中国の工場の方々には届きにくい面がありました。そこで、QCミーティングを通じて工場の方々に直接「実際にこういう不良品がありましたが、どうしたら改善できるのでしょうか?」とコミュニケーションをしっかりととることで改善・強化してもらうことができました。最初は発生数など数値や品番などのデータだったのですが、画像、さらには不良品の実物を見せることで、リアルにとらえてもらえ、一定の効果が出るようになりました。パートナーの方々への確実なフィードバックと、どのように伝えるか工夫することが大切だと思っています。

取引先様の方々に対して、どのようなスタンスで仕事やお取り組みをしているのですか?

工場の方々と、ウィンウィンの関係になることが、取引先様価値の創造に結びつくと思っています。私たちが対面する取引先様は、メーカーや商社、そして工場の方々で、大半は下請け先という形になります。「発注をする側」「受ける側」という立場の違いはありますが、お互いの立場で、品質、コスト、納期を納得のいくうえで遂行する。そして、お互いに利益を出して、お客様にも喜んで買っていただけることが、すべてのハッピーになると思っています。私自身カットソー工場の営業出身で、取引先様の一つが今は「ビューティ&ユース」になっている「ユナイテッドアローズ」のカジュアルライン「ブルーレーベル」で、オリジナルを強化するというタイミングで入社しました。作り手としては、お客様=メーカーや小売店などに対して、指定通りの仕様で、要望される納期で要望されるコストで納めることが工場としての仕事で、「作ったらおしまい」という感覚があるのも否めません。けれども、本来であれば、作ったものが実際に店頭にどう並んでいるか、どんな方にどんな風に売れているかまで知るべきだと思います。「売れましたよ」ということが、工場の方々にも喜びとして感じていただけるはずです。これからも、どう買っていただけているのか、売れたのか、なぜ売れなかったのか、何が足りなかったのかなどまで、情報をお渡ししたり、一緒に考えたりしていきたいと思っています。また、最近は国内工場の倒産なども相次いでいます。無理な値段やスケジュールなどでの発注では、取引先様のハッピーにはなりませんし、お客様価値にもつながりません。当社のあるべき品質を共有できれば、適正なコストと価格で負けないものを作れるはずです。

取引先様の価値を上げるために、社内体制で強化されているのはどのようなことですか?

自分たちを律することと、次の世代を担うモノづくりのプロフェッショナルの育成に力を入れていきたいと思っています。不良品についても、悪いと指摘するのは簡単なことですが、その取引先様にお願いしたのはわれわれです。商品知識、縫製知識、貿易知識、素材の知識など、社内教育で人材のボトムアップをすることが、最終的には取引先様、お客様価値につながっていくと思っています。また、取引先様が中国人、ベトナム人など海外の方が増えてきていますので、語学も必要かもしれません。そして、きちんと原価の勉強の場を与えることも必要です。素材の値段、工賃、採算分岐点などがわかれば、無理な値引き交渉などはできなくなるでしょう。価格も安ければいいわけではなく、高くてもいいものをご納得してお買い上げいただければ、価格を超えた価値につながります。今、縫製業に携わる方々が減少し、技術の伝承や事業の継承ができずにモノづくりの現場が疲弊しているという難しい部分もあります。社内ではもちろん、あるいは極端な話、うちを辞めても「ユナイテッドアローズで生産管理をやっていたなら安心だ」と思われるような、業界で活躍できる人材に育ってもらえたらうれしいですね。店舗が近くて、お客様のお声も聴ける環境がありますので、新卒で入っても基礎から教育ができる仕組みを強化することで、CSRの5つの価値創造につながっていくと思っています。セレクトショップのインポート商材がこれだけ支持されるようになってきたのは、ものとしてのストーリーがあったからです。これからは僕らがオリジナルのストーリーを作っていかなければなりません。多様な知識をもってモノづくりをしていけば、価格を超えた価値、というものができると思います。それが、100年続く企業価値になると信じています。

取引先様価値の創造