スタッフインタビュー

株主様価値の創造

株主様は当社への出資者であり会社の所有者です。実際の経営と企業活動は取締役と従業員に委ねられています。企業利益の拡大に向け、私たちは責任をもって会社の経営と企業活動に従事し、かつ会社の現状を適時・適切に株主様にお伝えしていきます。

詳細を見る

情報格差の是正を進めるとともに、経営へのフィードバック体制を強化しながら、迅速で丁寧なIRを目指します。

IR室 室長
丹 智司

IRでは、株主様=お客様としておもてなしの心で接しています。機関投資家と一般株主、海外の方々の情報格差の是正をさらに進めています。中長期の企業価値向上への取り組みを的確に説明し、経営にフィードバックできる体制を整え、株主様価値の創造につなげてまいります。

ユナイテッドアローズのIR活動で顕著なもの、特徴的な考え方などはどのようなことでしょうか?

当社では、経営理念体系の一つである「社会との約束 5つの価値創造」において、お客様、従業員、取引先様、社会、株主様の価値を高めていくことを掲げています。IR部門ではこの理念に基づき、特に株主様価値創造に向けた活動をしています。それがCSRにもつながると考えています。上場以来、トップ自らが積極的にIRを遂行してきました。また小売業として、個人株主はもちろんのこと、アナリスト・機関投資家も含めて、株主様=お客様であるとして、おもてなしの心で接するようにしています。特に近年は情報格差の是正をテーマに取り組んできました。積極的に機関投資家の方々と対話をしていますが、お話できる方は限られています。多くの個人株主様や、増えていらっしゃる海外の株主様に対しても、可能な限り情報が伝達できるように、WEBサイトをより充実させてきました。また、IR活動を今後どのように改善していけばいいのか、社内だけでは思いつかない部分もあります。投資家の方々とのディスカッションの際に、こうしたほうがいいというご意見をたくさんいただけるので、ご意見やご要望に基づいた改善を積極的に行っています。

株主様価値の創造のために具体的に改善していることを教えてください。

IR活動の継続的な改善に取り組んでいます。決算説明会においては、2014年から説明会動画の配信を開始したり、15年からは開示資料を読めばご理解いただけるような数値説明は簡素化し、社長からの方針説明や質疑応答などを重視するようにしています。また、説明会開始前に注目度の高い取り組みにつて、担当責任者から30分程度で説明する「付帯説明会」を実施しています。連結子会社の成長要因をご理解いただくために、コーエンの社長が登壇して事業内容や施策を説明したり、投資家の方々の興味が高いECの取り組みについて、事業責任者からネット通販の動向と今後の課題をお話させていただきました。情報格差の是正の一環として、説明会の原稿や、質疑応答も詳細をホームページにアップしているほか、動画の配信を行っています。一方で、説明会にわざわざいらっしゃっていただいた方には、来てよかったと思っていただけるように、画像や動画などで、商品や社内設備、店舗などをお見せしてよりご理解いただけるようなコンテンツを用意しています。月次売上概況の発表については、13年から、事業別動向や、好調商品や売れ筋商品の画像データを掲載したりもしています。さらに情報格差の是正の一環として、アナリストや機関投資家の方々からいただく質問をまとめ、数営業日で質疑応答集として掲載するようにしています。直接対話ができなかった方にも、なるべく均一な情報を提供したいと思っています。

株主様からの意見はどのような形で経営にフィードバックするようにしていますか?

投資家の方々の個別のご要望やご意見などを適時・適切に経営にフィードバックするとともに、多くの方々が注目されている事項は何なのかということも大切にしています。個別面談時には、業績の見通しや、シーズンMDの改善、インバウンド戦略など取り組んでいる施策の進捗、お客様の消費動向や中長期の方向性など、想定される質問項目をあらかじめチェックシートにまとめておき、いただいた質問をチェックすることで定量化しています。例えば、今月は25件面談があり、何%の方がこの質問したといったことをまとめることで、期待や懸念などが定量的にわかるようにして経営と共有するとともに、次の決算説明会での内容の検討や決定にも生かすようにしています。合わせて個別のチェックシートには特に期待されていることやご懸念などもチェックしておき、次回の面談の際の振り返りにも活用しています。

2016年2月期は2期連続の減益で、長期ビジョンの数値目標の取り下げなどもありました。そんなときにはどのようなスタンスでIRに臨まれるのですか?

業績が厳しいときにこそ、丁寧に、特に懸念と思われていることを重点的に説明していこうと努力をしています。個人株主・投資家の方々に対しては、メールやご連絡があれば、可能な限り迅速に丁寧にお返事を返すようにしています。機関投資家の方々は、プロの投資家として企業年金を預かるなど、お客様がいる状態で当社に投資をしてくださっているわけです。当社の現状の課題やその対応策など、期間投資家の方々がその先のお客様などに対してもロジカルなご説明ができるよう努力しています。また、業績があまりよくないときこそ、投資家の方々から、他社の業績好転事例や、プロ目線で改善策のアドバイスなどをいただけることがあります。いただいたご意見やアドバイスは、今後の経営活動や営業活動などに生かせるよう、速やかに経営陣に伝えるようにしています。将来的に「業績が悪い時にもきちんとIRをしていた」とご評価いただければ本望です。

IR優良企業賞やインターネットIR賞優良賞なども受賞しています。どのようなところが評価されたのでしょうか?

日本IR協議会からは、02 年にIR優良企業奨励賞、03、05 年にIR優良企業賞、13 年にIR優良企業特別賞をいただいており、2014年にはIR優良企業大賞に選定いただきました。大賞の主な選定理由は「IR活動を高い水準で実行し、継続して改善している。情報開示は質・量ともに優れ、フェアディスクロージャーの意識も高い。フィードバックを重視しており、投資家の意見を社内に工夫して伝えている。経営トップも投資家との対話を前向きに経営に活かそうとしている。IR部門は、問い合わせに対し迅速で丁寧に対応し、信頼感がある」とのことでした。当社に初めてアプローチされる方にも、継続してウォッチしている方にもご評価いただけるよう、日々まい進していきたいと思っています。

今後のIR活動上でポイントと考えていることは何ですか?

一つは、来年5月を予定している、中長期ビジョンの発表です。今年5月には2022年を最終年度とした長期ビジョンの数値目標を取り下げています。改めて発表する際に、どのような形で発表するのが、ステークホルダーの皆様に響くのか、ご納得いただける方法はどのようなものなのかを、研究していきます。他社の好事例などを参考にしながら、より良い中長期の発表ができるようなサポートを、IR部門ならではの活動として尽力していきたいと思っています。もう一つは、コーポレートガバナンスの説明の充実です。当社は2016年6月に監査等委員会設置会社に移行しました。業績面のみでなく、透明性の高い経営の実践について、より詳細に説明できる体制を整えるとともに、説明ツールを準備していく必要があると思っています。三つめは、情報格差の是正をより進めていきます。昨今、金融庁などが主体となり、より適切な情報開示の整備に向け、ワーキンググループでの研究事例などを発表しております。当社としても、より公平性、公正性を担保するために、開示の方向性についてガイドラインを策定しました。足元の動向のみでなく、中長期に向けた企業価値の向上への取り組みがご説明でき、さらにフィードバックができるように、体制整備を図っていきたいと思っています。

株主様価値の創造